2023年5月 8日 (月)
チベット密教の楽空無差別とは、倶生の楽によって生じた意識によって、空性を了解するという意味である<「ツォンカパのチベット密教」からの引用」 >。要するに、中央脈管に入ったルン（意識）が、心臓のティクレ（心の精髄）に溶け込むことである。究竟次第の勝義の光明では一味の無差別体として、実際に倶生の楽と空性が結合する（母子光明の合一）。
昼寝後に瞑想する。楽と空を同時に速習する瞑想を試みる。秘所の滴に集中して断続的に楽を感じる（定寂身）。それと同時に内部の対話を止め続けて空性に近づく瞑想をする（ゾクチェンのテクチュー）。しばらくして寝姿勢から身体が浮き上がり、離脱を確認する。幽体を光明化しようとしばらく試みるが、間もなくして終了する。
2023年5月23日 (火)
テクチューと阿字観の瞑想で長時間離脱
五次第の定寂心は、中央脈管に入れたルンを心臓のチャクラに溶け込ませて空性に近づくのが目的である。それに効果があると思われる修行法はテクチュー（内部の対話を止め続ける修行）で、テクチューの修行をすると実際に心臓にルンが溶け込んでいくのを感じられる。もう一つは阿字観の瞑想である。心臓に阿の字を観想して意識をその中に入れ、マントラも「アー」と唱え続ける。この瞑想でルンによって心臓に入った滴と意識を混ぜ合わせて、意識の集合点を固定させる効果がある。そして阿字を光明化させていく。この阿字観（止）とテクチュー（観）を交互に繰り返す瞑想を行うことにより、定寂心の譬えの光明から、不浄の幻身を立ち上げる効果が期待できる。
昼軽く寝た後に、テクチューと阿字観を交互に繰り返す瞑想をする。しばらくすると喉の後ろに滴が通る感覚があるのを感じる。寝姿勢になって瞑想を続け、間もなく寝返りを打って、鏡の前に立ち離脱したのを確認する。意識ははっきりしていて、幽体も安定している。幽体で両手を合わせて｛南無阿弥陀仏」と念仏を唱え続ける。別の３か所の部屋（現実とは違う）に移動する。それぞれの部屋には暗いところと明るいところがあり、下に続く階段がある部屋もある。幽体で声が出せるかどうか試してみる。実際に声が出て、聞こえるのを確認する。次にキッチンの流しに行き、幽体で水が飲めるかどうか確認する。コップをとり、蛇口から水を流し、水を飲む。口に入った感覚はあるが飲み込めないので吐き出す。そこで肉体に戻って終了する。
