2016年11月28日 (月)
呼気とともに、できるだけ継続して目の焦点を腰腹の中心の位置に合わせる
肥田式強健術では、呼気とともに腰腹を大緊張させるが、その際大切なのが気合である。肥田氏の言う気合とは「精神の中心を肉体の中心と一致させる」ことであり、「眼光を中心に注げ。期せずとして無心となり、心眼おのづから開かれむ」と述べているように、目の焦点を腰腹の中心に置くことで、それが可能になる。息を充分吐き出すまで、継続して目の焦点を腰腹の中心に置くと、腰腹の中心に中心力が湧き上がる。そして充分吐き出したら、その反動で思いっきり吸い込むようになるが、その時に吸気の力を利用して丹田に発生した中心力を上昇させる。この呼気と吸気の繰り返しが仙道でいうところの「小周天」であり、小周天を繰り返すことにより「丹」ができる。「丹」とはどういうものかは、肥田氏が具体的に述べている。《正中心力なる物理的生理的鍛錬から、心身合一の極致に到り,進んで「天と我」との妙諦を悟得し、更に「神人合一」の絶対境に入れば、正中心は純化せられて聖中心となるのだ。神聖中心は、永遠の霊光に包まれ、真神の宿り給う活ける神殿となるのだ》
夜寝る前に、呼気の間、目の焦点を腰腹の中心に置くことに留意して、肥田式強健術をする。寝姿勢になって、しばらくすると幽体が回転しながら肉体から出て、部屋の中で離脱する。意識はかなりはっきりしているように感じた。ドアから出て、階段を降りる。現実では5階に住んでいるので、4階分階段があるが、それと同じくらいの階段を降りる。外に出ると、現実よりは高層な感じのビルが立ち並んでいる。しばらく進むと戻されて終了する。