2017年5月12日 (金)
内部の対話を止める
ナワリズムにおいて、「内部の対話を止める」ことは非常に重要な修行法である。カスタネダの著作から抜粋すると、「ひとたび内部の対話を止めれば、不可能なことはなくなる。内部の対話を止めるには、私たちが話し方を学ばされた方法とまったく同じ教育法を用いる。われわれは有無を言わせずに、そして揺るぎない信念のもとに、それを教え込まれた。だからそれと同じ方法にしたがって、われわれは、それを止めなくてはならない。有無を言わせずに、そして揺るぎない信念のもとに。」
人は内部の対話をすることによって、意識の集合点を日常意識の位置に固定してしまう。幽体離脱は、意識の集合点を第２の集合点の位置である夢見の位置に移動させることで起こるので、その理屈から考えても、幽体離脱をするには内部の対話を止めることが必要になる。
そこで、夜寝る前に、「内部の対話を止める」ことに重点を置いて瞑想することにしてみた。肥田式強健術は肥田先生も言ってるように、中心に向かって腰腹大緊張させることにより無念夢想になれる。だから「内部の対話を止める」には非常に相性のいい瞑想法である。立ち姿勢で３０回ほど鉄棒を使って肥田式強健術をした後、寝姿勢で聖十字架操練法を続ける。そして眠りに落ちて、夢から離脱したことに気付く。職場のようなところにいて、幽体の体を感じたので、階段を降りて１階まで行く。しばらくして不安定になって終了する。